UNIX系のファイル中では(エディタで作ったものも、プログラムから書き出されたものも)改行命令は、
アスキーコード[0A]Hを持つエディタ画面や印刷に現れない1文字注で書き込まれている。
一方、Windows系では改行命令は、同じくWindows系エディタ画面や印刷に現れない[0D]H[0A]H2文字注で表されている。
Windows系で作られたファイルをUNIX系のエディタviで開くと、[0D]Hが通常の文字のように扱われて、
改行指令の位置に^Mという文字が表示される。 一方の系で作られたファイルをそのまま他方の計のプログラムで使っても問題がないことも多いが、 時として不都合が起こる。例えば、viで書いたファイルや、UNIX系のFORTRANで書き出したファイルを'メモ帳'で読んだり、 'Sma4'で利用しようとした場合に正当な改行が起こらない…などである。その様な時には、ユーティリティプログラム 「enkf32」でファイル変換を行う。このユーティリティを使うとき、 変換先のファイルに変換元と同じファイルを指定するとファイルが消えてしまうので十分な注意が必要である。 変換先として違うファイル名を指定するか、違うフォルダ上のファイル(このときは同じファイル名でよい)を指定する。 注 ここで[…]Hは16進数を示している。制御コード[0A]Hおよび[0D]Hはニーモニック表記では、それぞれLFおよびCRで、またC-言語の拡張表記ではそれぞれ\nおよび\rと表される。 |