NMR室
![]() NMR室 NMRとは"nuclear magnetic resonance"、つまり核磁気共鳴のことです。簡単に原理を説明すると、元素の中には磁性核(磁気モーメントを持っている核)をもつものが あり、電荷をもっていてコマのように回転しているような性質を示します。 この種の原子核に外部から磁場を与えると核が歳差運動を行います。 そして、この運動の周波数と同じ周波数の電磁波をあてると共鳴を起こします。 このとき、その電磁波と相互作用を示します。 また、同じ原子でも周囲の化学的な環境の違いによって共鳴周波数がずれます。 これを化学シフトといいます。 NMR分光法では、この2つの現象を利用して複雑な化合物の構造を解析することができます。 ちなみに本学に設置されている装置は、500MHzのものです。 ![]() |
2006.5.31